母親が施設に入り実家が空き家となるため、「売却」か「賃貸」で活用するか悩んでいる。相続対策を考えつつ複数の提案を希望。

東京都練馬区にある約55坪の一戸建ての活用について、相続後15年空き家状態であった物件の相談。相談者は既に自宅マンションを所有しており、物件の利用計画が決まらないまま、売却や賃貸について検討している状況。

相続空き家の資産価値最大化に向けた課題

この相続不動産の活用には、売却するか賃貸経営を行うかの選択肢があり、築50年の物件であるため、維持費やリフォームの必要性も考慮しなければならない。また、現状の市場動向や物件の査定を踏まえた上で、将来的な収益をどう最大化できるかが大きな課題となっている。

3つの活用プラン提案

・売却プラン
物件を売却して即時現金化するプラン。相続税や維持費の負担を軽減できるが、将来的な賃貸収益の可能性は失われる。

・リノベーション賃貸プラン
築50年の建物をリノベーションし、賃貸として活用する方法。リフォーム費用を抑えながら、賃料収入を確保できる。ただし、築年数によるメンテナンスコストの増加が懸念される。

・新築賃貸プラン
既存の建物を取り壊し、最新の設備を備えた新築賃貸物件を建てる案。初期投資は高額だが、賃料の上昇や長期的な高収益が期待できる。

結果

様々なシミュレーションを行った結果、最も収益性が高いと判断されたのは新築プラン。50㎡2戸の新築賃貸物件として再生する計画が最適と判断された。銀行融資の見通しも良好で、この計画に沿って進めることが決定された。

エージェントのひと言

当初は売却も考えていましたが、市場調査や収益シミュレーションの結果、新築賃貸経営が最も資産価値を引き出せる選択肢として選ばれました。計画的な資産運用を通じて安定した収益を得られる見込みを明確にした事が今回の計画を進める安心材料となったと考えます。

担当エージェント紹介

栗原 浩文

栗原 浩文Hirofumi Kurihara

ファイナンシャルプランナー(日本FP協会会員) 2級建築施工管理技師