実家を活用する賃貸経営の秘訣!二つに分けて利益を生む方法

相続した実家の土地を活用したいと考えている兄弟が、実家を二つに分けて新築建物の収益性、建築条件、相続税対策について検討しています。

リノベーションの第一歩!建物インスペクションで得た安心と信頼

重量鉄骨住宅のリノベーションに特化した3社の工務店にも調査を行いました。建物は検査済証を取得しており、当初の図面と現状の間取りに不一致がなく、構造的にも現在の建築基準法に適合していることが確認できたため、リノベーションが可能であると安心を得ました。

現況測量による土地分割!実家を残しつつ収益化の道を探る

既存の実家を残しつつ、兄弟で40坪ずつ分割可能であることが判明しました。現況測量により、既存建物の正確な位置や分筆ラインを確認し、分割後の土地にリノベーションした空き家スペースや新築の賃貸住宅が安定した収益性を確保できる可能性を理解しました。

相談者情報

兄(65歳)と弟(55歳)
土地面積:約80坪
建物外の敷地の大部分は、駐車場として貸出中
建物:築17年の重量鉄骨造長屋、約40坪。2・3階に兄家族が居住し、1階は母が亡くなり空き家
名義:土地および建物は兄弟の共有名義

市場調査で見えた!駅近の立地が示す収益の可能性

JR駅や商店街に近い立地のため、住宅及び住宅以外の用途(サービス店舗や事務所など)に対する需要が期待できることが分かりました。リノベーション後は、月額15万円、また新たに建設する賃貸住宅4戸で60万円の収益が見込まれる可能性があります。

兄弟の資金調達と相続戦略の重要性

兄はリノベーションに自己資金1,000万円を用意。弟は銀行と相談の上、事業用ローンと自己資金を合わせて7,000万円を調達できる見込みが立ちました。また、家系図を作成し、兄弟それぞれの相続人の確認も行いました。税理士と連携し、兄の家族には賃貸住宅に住む息子夫婦がおり、将来的に同居することで、40坪の土地における小規模宅地の特例を活用できることを説明し、リノベーションのメリットを共有しました。

コンサルタントのひと言

今回は、“今度こそは”というご兄弟の「想い」と弊社の建物調査・市場調査・賃貸経営・資金計画・相続対策をワンストップで行うエージェントサービスがマッチし、リノベーションと新築両方でサポートさせていただきました。ご兄弟、ご家族の不安が払しょくでき、分筆想定ラインも決定し、現在はリノベーションにて工務店3社、新築はハウスメーカー・ビルダー・工務店の計4社を紹介し、各社がプラン、見積もり提案を行っています。
リノベーションおよび新築を含めたスケジュール管理など、総合的に実施しています。

担当エージェント紹介

栗原 浩文

栗原 浩文Hirofumi Kurihara

ファイナンシャルプランナー(日本FP協会会員) 2級建築施工管理技師